顎関節症は自分で治せる
顎関節症の症状を持つ患者さんの99%は、自宅で行うトレーニング療法で改善します。しかも、誰にでも簡単にできるトレーニングです。
症状を改善するのに矯正治療やかぶせものの治療を行う必要もないので、治療費用も全くかかりません。
もし、痛みなどの顎関節症の症状が現れた場合には、このページのセルフケアを第一に試してみることをおすすめします。それでも症状が改善しない場合には、信頼できる歯科医に診てもらうことをおすすめします。
無意識のうちに上下の歯を接触させてしまう癖(TCH)を改める
こちらのページでも説明しているように、ストレスが掛かった時などに上下の歯を接触させたり、あるいは歯を食いしばったりしてしまう癖があります。これは専門家の間でTCHと呼ばれていて、顎関節症を引き起こす原因のうち最たるもの(主因)であると考えられています。
そこで第一のセルフケアとしては、この癖を改めることから始めます。
そのためには、自分が無意識のうちに歯を接触させている、という自覚が必要ですが、なにしろ無意識のうちの行ってしまう行動なので、普段通り過ごしているだけでこの癖を自覚する、というのはなかなか難しいことです。
そこで、威力を発揮するのは「貼り紙」です!普段生活している部屋のいろいろな場所に、
- 「歯を食いしばっていませんか?」
- 「口元をリラックスさせて歯を話離す」
- 「あごから力を抜いて」
というようなセリフを書いた貼り紙をします。こうすることで、実際に自分がTCHの癖を持っているかどうかを自覚することができ、この癖を軽くするか、あるいは消すことができるようになるはずです。
関節可動化訓練
このトレーニングは、口を大きく開けることが難しくなった時に、この症状を改善するために行います。
- 準備運動を行います。痛みが出ない範囲で口の開け閉めを行ってください。これは10回程度行います。この時に、上下の歯を接触させることが無いように気をつけてください。
- 下あごの前歯に、人差し指から薬指までの3本の指をかけます。そして、あごではなく手の力を使って、ゆっくりと口を開くようにあごを下に押し下げます。この時、あごに力を入れてはいけません。少し痛いかな?と感じるところまであごを押し下げて、その状態で30秒~1分ほどそのままにしてください。どうしても痛いときは10秒程度でも構いません。少しずつ、維持できる時間を長くしていけばOKです。
- 整理運動を行います。内容は1と同じです。
以上の内容3回を1セットとし、1日のうちに3~4セットのトレーニングを行います。
筋負荷訓練
長年の痛みであごの筋肉が弱っている時に、筋力を回復させるために行うリハビリトレーニングです。
- 準備運動を行いますが、これは関節可動化訓練の1と同じことを行います。
- 関節可動化訓練の2と同様にして、3本の指を下の前歯にかけて、あごを下の方に押し下げます。ある程度押し下げたら、指の力とあごの力がちょうど釣り合うように、手とあごに逆方向の力を加えます。この時、大きく口を開ける必要はありません。この状態を10秒ほど保持します。
- これを3~4回ほど繰り返した後に、可動化訓練の3と同じ整理運動を行います。
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