顎関節症を自分で治す!
顎関節症を自己チェックしましょう。普段からチェックする癖を付けることは、顎関節症の予防にも役立ちます。

顎関節症は症状が出てから対応しても遅くはない


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「あなたは歯並びが悪いから、そのまま放置すると顎関節症になってしまうかもしれない」

このようにお医者様から言われるとビックリリてししまい、歯並びを良くしなければ、という気になるかもしれません。

確かに歯並びの悪さは顎関節症リスクの一つではありますが、歯並び以外にも顎関節症を引き起こしてしまうリスクはたくさんあります。

それに加えて、顎関節症はほとんどの場合セルフケアで解消するという事実もあります。
ですから、実際に症状があらわれてから治療を行ってもまったく遅くはありません。

そこでこのページでは、顎関節症を自分でチェックするための典型的な症状を挙げて行きたいと思います。

開口障害


痛みで口が開けにくくなることです。症状がひどい場合だと手の指一本分くらいしか開かないこともあります。しかしながら、口が完全に開かなくなってしまうということはありません。

開口障害の簡単なチェック法は次のとおりです。まず自分の人差し指、中指、薬指を縦に揃えます。次にこれを口に入れてみますが、このとき指が、指先から2番めの関節のあたりまで入るなら、顎関節症の心配はありません。
(口の大きさにより、若干の個人差はあります。)

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顎関節症特有の痛み


顎関節症の痛みの特徴は、口を開けようとした時に痛みが出ることです。
痛みが出る場所としては次のようなものがります。
  • 耳の前の顎関節部やその周り
  • 咬筋
  • 側頭筋 など
これとは別に、顎を動かさなくても痛む「自発痛」が出ることもありますが、顎関節症の自発痛ならば数日で消えるはずのものです。

もし、自発痛がいつまでたっても消えないのなら、それは顎関節症による痛みではない可能性が高いです。別な原因、例えば、炎症や外傷により痛みが発生している可能性が考えられます。その場合には痛みが出る部分に腫れが出たり、手で触ると熱があったりするはずです。
この場合にはは顎関節症ではなく「顎関節炎」であり、別な治療法が必要になります。

関節雑音


関節雑音は、専門的には「クリック音」と「クレピタス音」に別れます。クリック音とは顎を動かした時に聞こえる、弾けるような音で「パキッ」とか「コキコキ」などといった音です。
しかし、仮にこのクリック音が聞こえたとしても、他の顎関節症の症状(痛みなど)が見られないなら、それほど心配するべきものではありません。治療も特に必要はないと考えられています。

なぜかといえば、顎の関節に限らず、関節のクリック音というものは普段の生活でも頻繁に耳にするありふれたものだからです。
例えば立ち上がろうとしてひざを伸ばした瞬間に、膝関節が「パキッ」と音を鳴らした経験は誰にでもあると思います。顎の関節のクリック音もそれと同じことなので、ことさら心配するようなことではない、ということです。

一方でクレピタス音というのは、関節がこすれるような音のことで「ザラザラ」とか「ギシギシ」などという音が聞こえたりします。この場合も痛みなどがなければ特に治療の必要はありません。
しかし顎関節症が進行した結果としてこのクレピタス音が現れることがあるので、痛みを伴う場合には、摩擦を少なくするような治療が必要になります。



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