歯列矯正は自由診療
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顎関節症の根治のために、歯列矯正治療が必要
歯科医に診てもらった時に、このようなことを言われる場合があります。
しかしながらご存じの方も多いいと思われますが、歯列矯正治療には一般に、健康保険が適用されません。健康保険が適用されるのは、反対咬合など特殊な場合に限られます。
したがって、高額な治療費がかかってしまいます。
実際にはどれくらいの治療費がかかってしまうのでしょうか?
歯列矯正は自由診療なので、原則的には医療機関が自由に決めることができますが、一般的には
初診から矯正治療完了まで、トータルで70万~100万
程度の金額がかかる、と言われています。(参考:歯科矯正ネット)
これだけ高額な治療費が必要になるとすると、なかなか気軽に受けられるものではありません。
歯列矯正で本当に治る?
そもそも、何故歯列矯正をすることが顎関節症の治療になるのでしょうか?
それは、歯列矯正を行うことで噛み合わせを改善することができるからです。
噛み合わせが悪いと、そのために顎の関節や筋肉に負担を与えてしまい、顎関節症になりやすい、ということが言われています。
しかし、顎関節症のリスク要因は噛み合わせの悪さだけとは限りません。
リスク要因の中でよく耳にするものには、例えば歯の食いしばりがあります。歯を食いしばることでも顎の関節や筋肉に負担がかかってしまうので、顎関節症になりやすいのです。
また、日常のストレスも顎関節症のリスクになります。ストレスがあると食いしばりが起こりやすくなりますし、また、咀嚼筋の緊張も起こりやすくなるためです。
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本当の原因はどこにあるのか?
顎関節症は様々な要因がきっかけとなって引き起こされる病気です。
いま仮に顎関節症の症状があるとして、その原因がストレスだったとしたらどうでしょうか?
日常のストレスは、少し工夫をすればほぼ無料で解消することができます。
その一方で、歯列矯正には100万円もかかってしまいます。
しかも、噛み合わせの悪さが原因だった場合、100万円かけても顎関節症は治りません。
何が本当の原因になっているのか、事前に知ることはできません。
このことが、顎関節症の治療で難しいことの一つです。
ですから、はじめから高額な治療法に手を出すのではなく、最初はできるだけ軽く、簡単で、安く行える治療から始めるのが適切と言えるでしょう。
実際、ほとんどの顎関節症の症状は、自分で行うセルフケア程度で解消すると言われています。
もし今現在、顎関節症に悩んでいるのでしたら是非お試しください。
見た目や機能を目的としての矯正なら、もちろんOK
とは言うものの歯並びが悪いと、見た目の問題があったり、食べ物を噛みにくいという問題があったりもします。これらの問題を解決するために歯列矯正を行うのは、お金に余裕があるのなら全く問題ありません。
ただし、顎関節症の症状がある最中に矯正を行うと、噛み合わせが変わってしまい何が原因なのか分からなくなってしまう危険性があります。
顎関節症を治してから、歯列矯正を行うのが良いと思われます。