顎関節症を自分で治す!
「女性のほうが顎関節症にかかりやすい」
このような説がありますが、本当のところはどうなのでしょう?

顎関節症は女性のほうがかかりやすい?

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「顎関節症は女性に患者さんが多い」ということを耳にすることがあります。
ところで、これは本当なのでしょうか?

受診者数は女性のほうが多い


顎関節症の症状を訴えて、歯科医院を受診する人の割合について考えてみましょう。これについては、どの国でも確かに女性のほうが多い、という報告がなされているようです。

男女比での割合としては、1:2~3であると言われています。

しかしながら、受診した人がそのまま、顎関節症の症状を持っている人と同じではありません。
顎関節症の症状が出ても、歯科医院を受診しない人ももちろんいるためです。

実際の患者さんの割合は?


それでは、症状を持っている人の割合が男女間で異なる、という調査結果はあるのでしょうか?
これについては、北欧で行われた調査があります。

北欧のある地域で、無作為に住民を選び、顎関節症の症状を持っているかどうか調べる、という調査が行われました。

その結果として、顎関節症の症状を持つ人の割合で男女差に違いはない、という調査結果が得られたといいます。
しかしながらこの調査は、あくまで北欧でのものになります。日本での調査は行われていないので、日本人の顎関節症患者数に男女差があるか、という疑問については、はっきりとした答えは出ていないということになります。

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女性のほうが受診する割合が多くなるのは、なぜ?


この疑問は昔から、専門家の間でも議論になっていたようです。
かつては「女性のほうが顎関節症にかかりやすい」という前提のもとに、次のような仮説が提案されました。

  1. 男性に比べて、女性のほうが骨や筋肉の構造が弱いからではないか?
  2. 女性ホルモンの影響なのではないか?

しかし現在では、この現象は女性特有の意識の結果である、という見方が有力であるようです。
つまり、女性のほうが男性に比べて健康意識が高いので、顎関節症の症状が表れた時に受診する割合が多くなるのではないか、と考える仮説が有力になっています。



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