顎関節症を自分で治す!
クレピタス音は、顎関節症の典型的な症状の人つです。

口を開けると顎が鳴るのはなぜ?

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顎関節症の典型的な症状の一つとして、「クリック音」が挙げられます。
これはどういう音かというと、口を開けると鳴る音(あるいは閉めると鳴る音)のことで、

「パキッ」

とか、

「コキコキ」

などという、弾けるような音が代表的です。

一方で、これとは別の種類の音が聞こえることもあります。専門的には「クレピタス音」と呼ばれますが、

「ザラザラ」 「ギシギシ」

などという、関節がこすれるような音が聞こえるのが特徴です。

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関節雑音はなぜ聞こえるのか


このような「クリック音」「クレピタス音」をひとまとめにして「関節雑音」と呼びますが、このような関節雑音が聞こえる理由は何でしょうか?

クリック音は、III型の顎関節症で表れます。
III型の顎関節症とは、上顎と下顎の関節の軸となる「関節円板」という組織が、普通の位置よりも前方に移動してしまうことで生じてしまう顎関節症のタイプの一つです。下顎の関節の凸部分は関節円板を軸として動くのですが、この関節円板が下顎の骨の凸部分に乗っかってくることで、クリック音が聞こえるのだと考えられています。

もしクリック音が聞こえたからといって、同時に痛みを伴わないならば、特に治療の必要はありません。クリック音自体はごくありふれた症状で、全人口の15~16%はいると考えられています。

クリック音を完全に消すためには外科的手術しかありませんが、仮に手術を行いクリック音を消したとしても、少し時間が経つとクリック音が復活する事が多い、ということが指摘されています。したがって、クリック音がどうしても気になるので消したい、などという事情がない限り、放置しても何も問題はありません。

一方でクレピタス音は、関節どうしの摩擦音です。顎関節症が進行した結果としてこのクレピタス音が表れることがあります。
クリック音と同じく、特に痛みがないならば治療の必要はありませんが、そうでない場合には摩擦を少なくなるような処置が必要です。




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