顎関節症を自分で治す!
「顎関節症ってよく聞くけど、
     どういう病気なんだろう?」
あなたのそんな疑問にお答えします。

顎関節症とは?

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あれ?もしかして顎関節症かな?

もしかしたら、日常の中で急に、このような場面に出くわしてしまうこともあるかもしれません。
ところで、顎関節症とは、医学的にはどのように定められているのでしょうか?

日本顎関節症学会が定めている、顎関節症の定義によると、顎関節症は大別して4つのタイプに分かれます。
(I型~IV型)

このページでは、これらの顎関節症のタイプを、実際の診断の順番に沿ってご紹介していきます。
顎の不調に心当たりのある方は、自分の症状ににどれが当てはまるのか、ぜひご参考になさってください。

Ⅳ型:変形性顎関節症


歯科医が最初に診断を行うのは、この「変形性顎関節症」に当てはまるかどうか、ということです。
その理由は、このタイプが顎関節症の中でも最も症状が重いと言えるためです。
逆に言えば、このタイプに当てはまる人はほとんどいないと言えます。

下顎の骨の先端を「下顎頭」といいますが、この下顎頭などの骨に病的な変性が起きてしまっているのが、変形性顎関節症と呼ばれます。顎関節症の患者さん全体の1%ほどが、このタイプに含まれます。

I型~III型など、他のタイプの顎関節症をそのままで放置すると、このタイプに移行することがあると言われています。しかしながら、治療に時間がかかることはありますが、症状や痛みを完治させることは可能です。
他のタイプに比べて治りづらいからといって、必要以上に心配することはありません。

このタイプに当てはまらなかった場合は、次に説明する「関節円板障害」が疑われます。

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Ⅲ型:関節円板障害


下顎頭の回転の軸受けとなる「関節円板」という組織があります。
この組織に不調が出ることによって生じてしまう顎関節症のタイプを、「関節円板障害」と呼びます。

※関節円板については、詳しくはこちらの記事で説明しています。

このタイプの佐大の特徴は、顎を開閉した時に「カチッ」などというクリック音が聞こえることです。
顎関節症の患者さんの70%を占め、圧倒的に患者さんが多いタイプになります。

Ⅲ型の関節円板障害は、症状によってⅢa型と、Ⅲb型に分かれます。
Ⅲa型とは何かというと、先に述べたようにクリック音が聞こえるタイプです。

一方でⅢb型の方は、クリック音は聞こえなくなりますが、そもそも口を開けることができなくなります。
Ⅲa型の患者さんのうち5%ほどの人が、Ⅲb型の症状に移行すると言われています。

このタイプに当てはまらなかった場合は、次に説明する「咀嚼筋障害」が疑われます。

Ⅰ型:咀嚼筋障害


「咀嚼筋」とは、咬筋や側頭筋のことです。これらの筋肉に過剰な負担がかかり、凝り固まって痛みを生じてしまう場合があります。このような顎関節症のタイプを「咀嚼筋障害」と呼び、顎関節症の患者さん全体の15%を占めます。

このタイプでは関節自体に問題はないので、筋肉のコリが取れてしまえば症状は消えます。

このタイプに当てはまらなかった場合は、次に説明する「関節包・靭帯障害」が疑われます。

Ⅱ型:関節包・靭帯障害


上下の顎をつなぐ靭帯などに、障害が起きているタイプです。
外部からの打撲や、噛み違えを起こした時に症状が現れると言われています。
顎関節症の患者さん全体の10%を占めます。

このタイプは顎関節症の中ではもっとも治りやすいと言われており、柔らかいものを食べる食事をしていれば10日~2週間で、痛みは消失します。



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