顎関節症は、年齢により増えるのか?減るのか?
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年齢とともに顎関節症の患者さんの割合がどのように変化するのか?ということについては、はっきりとした調査結果がありません。
しかしながら、顎関節症の症状を訴えて歯科(東京医科歯科大学)を受診した患者さんの割合についてはデータがあります。
そのデータによると、来院した患者さんの割合のピークは20~25歳にあり、その後歳を重ねるごとに緩やかに減っていく傾向にあります。
年齢で比較すると、25歳での来院者数と、50歳での来院者数の割合はだいたい 3~4:1 といったところになります。
全体的に男性よりも女性の来院者数の方が多く、男性に比べて3倍程度の女性の来院者数があります。
このデータを素直に受け取るとすると、次のような仮説を導くことができます。
特に3点目は注目に値するでしょう。普通、体の組織というのは年をとるほど弱くなっていくものなので、老齢になるほど顎関節症の発症が増えていても不思議ではないはずです。しかし来院者数を見る限りはそうではなく、25歳頃に顎関節症を発症した人たちは、その後何らかの理由で顎関節症の症状がおさまり、結果として来院者数が減っている、という様に読み取ることができます。
このことからも、顎関節症という障害が必ずしも大掛かりな治療や手術を必要とするものではない、ということがお分かりいただけると思います。

年齢とともに顎関節症の患者さんの割合がどのように変化するのか?ということについては、はっきりとした調査結果がありません。
しかしながら、顎関節症の症状を訴えて歯科(東京医科歯科大学)を受診した患者さんの割合についてはデータがあります。
そのデータによると、来院した患者さんの割合のピークは20~25歳にあり、その後歳を重ねるごとに緩やかに減っていく傾向にあります。
年齢で比較すると、25歳での来院者数と、50歳での来院者数の割合はだいたい 3~4:1 といったところになります。
全体的に男性よりも女性の来院者数の方が多く、男性に比べて3倍程度の女性の来院者数があります。
このデータを素直に受け取るとすると、次のような仮説を導くことができます。
- 顎関節症の発症は、20~25歳の成人期が最も多い。
- しかし、この時期に発症した顎関節症は、時間経過とともに治っていく傾向にある。
- 年齢を重ねたからといって、顎関節症の発症の割合が増えるわけではない。
特に3点目は注目に値するでしょう。普通、体の組織というのは年をとるほど弱くなっていくものなので、老齢になるほど顎関節症の発症が増えていても不思議ではないはずです。しかし来院者数を見る限りはそうではなく、25歳頃に顎関節症を発症した人たちは、その後何らかの理由で顎関節症の症状がおさまり、結果として来院者数が減っている、という様に読み取ることができます。
このことからも、顎関節症という障害が必ずしも大掛かりな治療や手術を必要とするものではない、ということがお分かりいただけると思います。