顎関節症に治りにくさのレベルはあるのか
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日本顎関節症学会が定めた顎関節症の定義によると、顎関節症にはには4つのタイプがあります。
詳しくはこちらのページで説明していますが、ここでもその内容を簡単に述べたいと思います。
基本的には肩こりなどと同じ、と考えて差し支えありません。
外傷の理由としては、噛み違えや、外部からの打撲などがある。
少しイメージが湧きにくいかもしれませんが、顎の関節で捻挫が起きているのだと考えてほぼ間違いはありません。
顎関節症全体のうち、70%の人がこのタイプに当てはまります。
この記事でお話したいのは、顎関節症のレベルについて、になります。
顎関節症のレベルについて考えるときに、問題なのは
ということだと思われます。
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まず1.の疑問についてですが、Ⅰ型(筋肉の障害)とⅡ型(靭帯の障害)は治りやすいタイプですので、軽症の顎関節症であると言えます。
Ⅲ型(関節円板の障害)の顎関節症は、手術によってもとに戻すことはできますが、手術後の結果はあまり良くはないようです。Ⅲ型の顎関節症を治すためには、自分にとって顎関節症の原因となっているものを根本的に取り除く必要があります。あるいは、「徒手的円盤整位術」と呼ばれる、顎関節症専門の歯科医による治療もあります。
Ⅰ型~Ⅲ型の顎関節症を放置することにより、顎の関節への負担が長い期間にわたって継続すると、Ⅳ型の顎関節症(骨の変形を伴うもの)へと移行してしまう場合があります。このタイプの顎関節症は治すのに時間がかかってしまうので、その意味では他のタイプに比べて症状が重い、ということも言えるでしょう。
しかしながら、きちんとした顎関節症の専門医の方に診てもらうことで、症状の改善、痛みや機能障害の消失は十分に可能です。ですから、仮にこのタイプの顎関節症を患ってしまったとしても、必要以上に心配することはありません。

日本顎関節症学会が定めた顎関節症の定義によると、顎関節症にはには4つのタイプがあります。
詳しくはこちらのページで説明していますが、ここでもその内容を簡単に述べたいと思います。
Ⅰ型(咀嚼筋障害):筋肉の障害によるもの
顎の筋肉に長い時間負荷がかかることで過度にに緊張してしまい、痛みが出てくるタイプ。基本的には肩こりなどと同じ、と考えて差し支えありません。
Ⅱ型(関節包・靭帯障害):関節包や靭帯の障害によるもの
上顎と下顎をつなぐ関節包や、靭帯に外傷が加わることで生じるタイプ。外傷の理由としては、噛み違えや、外部からの打撲などがある。
少しイメージが湧きにくいかもしれませんが、顎の関節で捻挫が起きているのだと考えてほぼ間違いはありません。
Ⅲ型(関節円板障害):関節円板が前方にずれてしまう事によるもの
口を開閉するときにクリック音がなったり、物理的に口が開けられなくなってしまう顎関節症のタイプの一つ。顎関節症全体のうち、70%の人がこのタイプに当てはまります。
Ⅳ型:骨の変形を伴うもの
顎の骨の形そのものが、変形してしまうタイプです。この記事でお話したいのは、顎関節症のレベルについて、になります。
顎関節症のレベルについて考えるときに、問題なのは
- これらの顎関節症はタイプごとに、重症・軽症の違いはあるのか?
- 軽症のものを放置すると、重症のタイプに移行してしまうことがあるのか?
ということだと思われます。
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治りやすい顎関節症
まず1.の疑問についてですが、Ⅰ型(筋肉の障害)とⅡ型(靭帯の障害)は治りやすいタイプですので、軽症の顎関節症であると言えます。
Ⅲ型(関節円板の障害)の顎関節症は、手術によってもとに戻すことはできますが、手術後の結果はあまり良くはないようです。Ⅲ型の顎関節症を治すためには、自分にとって顎関節症の原因となっているものを根本的に取り除く必要があります。あるいは、「徒手的円盤整位術」と呼ばれる、顎関節症専門の歯科医による治療もあります。
症状が重めの顎関節症
Ⅰ型~Ⅲ型の顎関節症を放置することにより、顎の関節への負担が長い期間にわたって継続すると、Ⅳ型の顎関節症(骨の変形を伴うもの)へと移行してしまう場合があります。このタイプの顎関節症は治すのに時間がかかってしまうので、その意味では他のタイプに比べて症状が重い、ということも言えるでしょう。
しかしながら、きちんとした顎関節症の専門医の方に診てもらうことで、症状の改善、痛みや機能障害の消失は十分に可能です。ですから、仮にこのタイプの顎関節症を患ってしまったとしても、必要以上に心配することはありません。